暗号資産ポートフォリオ分析

ETF資金流入の回復基調とリスクオン地合いを捉えるBTC・ETHコア戦略
基準日: 2026年7月
作成: A.I.P株式会社

1前提となるマクロ環境分析(2026年7月現在)

① 機関投資家マネーの復帰
7月初旬の暗号資産ETF市場はビットコインETFに約2.7億ドル、イーサリアムETFに約2,070万ドルの資金流入と、堅調なスタートを切っている。ブラックロックのIBIT・ETHAが流入をけん引しており、イーサリアムETFは4営業日連続の資金流入を記録。ソラナ等の周辺銘柄にも資金が広がりつつあり、機関投資家需要の回復が幅広く確認できる。
② セクターローテーション分析との整合(リスクオン地合い)
今月のセクターローテーション分析では情報技術・金融・資本財・素材・一般消費財の5セクターが「強気」と、市場全体としてはリスクオン寄りの地合い。暗号資産はハイベータ資産としてこの地合いの恩恵を受けやすい一方、日米の金融政策タカ派化リスクには注意が必要。
③ 価格水準とボラティリティ
ビットコインは約63,000ドル前後、イーサリアムは約1,778ドル前後で推移。直近24時間ではETHがやや軟調に推移するなど、値動きの荒さは引き続き大きく、ポジションサイズの管理が重要となる。
④ ドル高・円安局面の金利感応度
ドル円は中東リスクを背景とした有事のドル買いも重なり162円台とドル高・円安基調が継続。一般的にドル高局面はBTC等のドル建てリスク資産にとって逆風とされるが、日米ともに追加利上げ観測がくすぶる中、実質金利の動向が暗号資産市場のボラティリティを左右する重要な変数となっている。

2最適な構成比率と主要投資指標

■ ポートフォリオ目標配分
BTC
(35%)
ETH
(25%)
国内関連株
(40%)
※値動きの荒いBTC・ETH現物をコアとしつつ、国内の暗号資産関連上場企業をサテライトとして組み合わせることで、現物のボラティリティを一定程度緩和しながら業界成長を取り込みます。
■ ポートフォリオ予想総合指標(加重平均)
約 $63,000
BTC価格
約 $1,778
ETH価格
約 2.7億ドル
BTC ETF週間純流入
4営業日
ETH ETF連続流入日数
中立〜やや強欲
Fear & Greed指数
$55,000〜$75,000
今後3ヶ月の想定BTCレンジ

3採用銘柄・ETFの詳細分析

銘柄名(コード)/比率 主要指標 株価上下要因・現在の位置 選定理由・スポンサー評価
コア(BTC)
ビットコイン (BTC)
価格: 約$63,000
ETF週間純流入: 約2.7億ドル
ブラックロックIBITを中心にETF資金流入が3日連続で継続。半減期後の需給引き締まりが下値を支える構造。 暗号資産の中核資産として時価総額・流動性ともに圧倒的。機関投資家のポートフォリオ組み入れが進む「デジタルゴールド」的な位置付け。
コア(ETH)
イーサリアム (ETH)
価格: 約$1,778
ETF連続流入: 4営業日
直近24時間でやや軟調も、ETHA等のETF資金流入は4営業日連続と底堅い需要が続く。 スマートコントラクト基盤の代表格として、ステーキング利回りや実需(DeFi・RWA)の裏付けを持つ点がBTCとの分散効果を生む。
関連株
マネックスグループ (8698)
暗号資産取引所コインチェック運営
BTC/ETH価格連動性: 高
暗号資産市況の回復とともに取引高・預かり資産が拡大し、業績への寄与度が高まっている。 国内有数の暗号資産取引所を傘下に持ち、現物を保有せずとも業界成長の恩恵を受けられる代替アクセス手段。
関連株
SBIホールディングス (8473)
SBI VCトレード運営
金融コングロマリット分散効果: 高
証券・銀行・暗号資産を含む総合金融グループとして、単一事業リスクを抑えつつ暗号資産関連収益も取り込む。 暗号資産事業単体のボラティリティを、他の金融事業の安定収益で緩和できる点が個人投資家にとって扱いやすい。
関連株
GMOインターネットグループ (9449)
GMOコイン運営
マイニング事業も保有
取引所事業とマイニング事業の両輪を持ち、価格上昇局面では収益レバレッジが効きやすい構造。 取引所・マイニングの両面から暗号資産業界の成長を取り込める、国内では数少ない銘柄。

4資金投下・時間分散戦略(2段階投資の執行)

【第1弾】現在(2026年7月):資金の50%を即時投入
ETF資金流入が回復基調にある現時点で、まずは予算の半分を上記の配分比率(BTC35:ETH25:関連株40)で投入し、ポジションを確保します。
【第2弾】秋口(2026年9〜10月):残りの50%を投下
11月米中間選挙を控えたリスクオフ局面や、日米中銀のタカ派発言でボラティリティが急上昇する場面があれば、残りの50%資金で押し目買いを執行します。

5出口戦略(売り時・利益確定の目安)

■ キャピタル利益確定とリバランスの最適タイミング
① BTC・ETH現物:想定レンジ上限到達時に一部利益確定
想定レンジ上限(BTC $75,000前後)に到達した場合、ポジションの一部を利益確定し、下落局面での再投資余力を確保します。
② 国内関連株:長期保有(維持)またはリバランス
暗号資産業界の成長は複数年にわたる構造的テーマであるため、関連株は基本的に保有継続とし、四半期ごとの預かり資産・取引高の推移で業績モメンタムを確認します。